日々のあれこれたどり着いた視点

 昨日から降りっぱなし

 予報では今日が明日に変わるくらいまで

 籾まきなど、ビニールハウスの中でするような仕事は終わっちゃったから、この天候だと外でできる作業はない

 思えば、4月半ば過ぎにこっちへ来て以来、なんやかんやと動き回ってきたなぁ

 花や野菜の種を植えたり、大きくなる前にと庭の草を取ったり…

 思いつくままに手を出して、休む暇を作らなかった

 昨日は雨のせいでほとんど体を動かさずに過ごした

 するとどうでしょう!

 ここに来て、体の節々が痛み出した

 二日目の今日は、体が重だるくて何をする気にもならない

 そうか、体の悲鳴は休んだときにやっと聞こえてくるんだ

 脳の中のアドレナリンとかいうヤツが、楽しみすぎていた私を実力以上に酷使していたんだなぁ

 二日間の雨がもたらしてくれたゴールデンウィーク明けの休暇

 自然に逆らわずに共に生きていると、休むタイミングも教えてもらえるってことか

 退職後の晴耕雨読の生活は、天を仰ぎながらその日の行動を決めていた人類の根本へと少しずつ近づけてくれるのかな

庭の隅で見つけた「幸せの密集」いくつ見つけられますか?

同じ空の下母の一世紀

 母は言う

 ◯◯さんも、△△さんも、あんたが戻って来るのを待っていたんだよ

 聞いていると、近所のたくさんの人たち…中には、思いも寄らない人の名前まで上がる

 「⬜︎⬜︎ちゃん(わたしの名前)もうすぐ帰って来るね」

 「楽しみだねぇ」

 分かってる

 その人たちは私が戻って来るのを待っていたんじゃない

 私が戻って来て喜んでいる母を早く見たかったんだよね

 そんな人たちに囲まれて、これまで見守ってもらっていたことに感謝しています

同じ空の下

 こちらへ来てまず思うのは、「空が大きいなぁ」

 晴れた日には、真っ青なお椀をすぽっと被せられたみたいに

 それでも、私の欲は飽くことを知らない

 朽ちかけた木蓮の大木のために前庭の日当たりが悪いのが気になっていた

 幹に大きな穴が空いていて、雪や風で倒れる心配が常にあった

 大きな葉は農作物の生育にも影響するほどの日陰を作り、秋の落葉で用水を詰まらせた

 そんな訳で、家族の同意…というか大賛成を得て、伐採に踏み切った

 腕に覚えのある息子や甥が、力と知恵を持ち寄って完遂してくれた

 おかげで、私の空は更に大きくなった

 樹齢50年以上の、もしかしたら“大先輩”

 人間の都合ばかり言ってごめんなさいね

 でも、大きな空に伴うたっぷりの日差しは、足下でひっそりと伸び悩んでいた小さな草花を一気に元気にしてくれた