日々のあれこれ

 雪国に住んだことのある人には、この感覚が分かると思います

 この秋、甥が敷地内に砂利を敷き詰めたときにも言いました

 一冬雪の下にして、その水分と重みで地面を締めて、安定してからその場所を使うつもりだとすぐに分かりました

 作物を育てる畑にも言えることです

 枯葉や枯れ草が、雪の下で凍ったり溶けたりを繰り返して分解が進む

 雪が溶けてしっとりしている畑を耕すことで土に混ぜ込まれる

 昨年までの関東圏の冬は、木の葉などは自然に分解しないので集めて処分しなければなりませんでした

 それをもどかしく感じていたのは、今年の遺物は雪の下にして、あとは自然に丸投げするのが当たり前だと思っていたからでしょう

 ところで、“雪に任せる”前に、やっておきたいこともそこそこありました

 家の軒下の苔を剥がして、玉砂利を剥き出しにして雪の下にしたかった…!

 畑も、もう少し手の入れようがあったなぁ…

 ここからは根雪だろうなぁ…ってくらい降っちゃったから、そんな後悔も真っ白にリセットして、来年の課題にします

日々のあれこれ歳時記

 日没が3時台になった

 今日は旭川市で3時58分

 一番早く沈む日は53分台で、12月9日か10日あたりかな

 神奈川にいた頃は、一番早い日没で4時26分くらいだったので、4時半にはすっかり暗くなっている今の状況は、懐かしいような心細いような…

 それでも、母が昔調べた“冬至十日前”の理どおりに、夕日を眺める時刻が遅くなっていくのを喜べる日も近いということ

(関連 冬至十日前

 カーテンを開けたら一面真っ白!なんて朝が増えてきたし、先日はヒヤヒヤしながら久しぶりの雪道運転をした

 数日後には、そんな雪も綺麗に消え去ったので、このスキに…!と、畑の冬備えをした

 気まぐれに変化する自然の都合を「今日はこうなんだな」と受け入れて、人の都合と折り合いをつけながら日々を乗り切る季節がやってきた

日々のあれこれたどり着いた視点

 あのとき、甥にLINEで送ったメッセージ

 「きっといい時が巡ってくるよ」

 お米農家が冷遇され続けて何十年…ってときだったので、何の根拠もなかったけど、ただ甥を励ましたかった

道のりを思う 参照してください

 ここで、その「いい時」が来た!

 私が戻って来たこのタイミングで…

 無責任発言の帳尻を、無理矢理合わせてもらったみたいで苦笑いしちゃうけど

 スーパーの棚の価格表示を見て、苦々しい思いをしている人が多いだろうと思う

 それでもやっと報われた人たちがいることも知ってほしい

 今年の私は、汗にもドロにも塗れながら、一からその成長を願って、見守ってきた

 これだけの努力が報われなかった秋が何年も続いていたなんて考えられない

 やっと、それに見合う見返りを手にした忍耐強い生産者たちを、どうか恨めしく思わないでください

畑で元気なのは、白菜だけになりました