子どもの頃のこと,日々のあれこれ母の一世紀

 久しぶりに母の話を…

 田んぼや畑が雪に埋まったこの季節

 することがない! 雪かきの他には

 屋根雪の下敷きになったという事故のニュースも聞かれるので、運動のための雪かきも安全なところに限っている

 単調な生活に何らかの刺激が必要と、懐かしい人に会いに行く活動をぼちぼち始めた

 八人の兄弟姉妹のうち存命なのは母を含めて五人

 遠方で行くのが難しいケースもある中で、姉と妹はそれぞれに行ける範囲の施設にいる

 従姉弟たちと連絡を取り合って面会を予約する

 「◯◯日に会える」と決まった日から、母の思い出話が加速する

 楽しみにしているんだなと、ほっこりしながら聞いている

 繰り返されてよく知っているものもあるけど、“新作”もしばしば登場してくる

 圧倒的に多いのは、両親をなくしてからのこと

 妹や弟が泣いていた

 「お腹が空いた、寒い、足が冷たい」

 年長の者はどうしてもやれなくて困っていた

 そして、いつもお金に困っていた

 母は家族や親しい人を気遣うときに、しつこいくらいに言う

 「お腹空いてないかい?」

 「寒くないかい?」「足、冷たいんじゃない?」

 若い者には鬱陶しがられることもあるくらいに

 原点がここなんだもの、時代に合わせて変わるってことはないよなぁ

 私が子どもの頃、母の実家へ遊びに行くと、帰るときに必ずお小遣いを貰った

 伯父さん、伯母さんたちの原点もそこだったんだなぁ

 子どもながらに、母の兄弟姉妹がとても仲良かったのを覚えている

 早いうちに両親に先立たれて、若いうちから体を酷使して家計を支えた兄や姉、親戚の家に預けられるなど別れ別れになりながらも励まし合って成人した兄弟姉妹

 あの頃は、みんながちゃんと家庭をもって子どもを連れて集まれるようになっていて、そんなささやかなことが嬉しかったんだな

 数年前に姉と父が相次いで亡くなったときに、多くの親族の中でも最後まで母を気遣って寄り添ってくれたのも、この人たちだったのは言うまでもありません

なんと、マイナス8℃でも路面の氷が溶け始めていました!1月の日差しって、こんなに強いんだ…

同じ空の下,子どもの頃のこと歳時記

 最近の投稿は季節ものばかりで、その中心は寒さについて

 載せる写真といったら白がメインのモノクロばかり

 自然物だらけの窓の外にはそれしかないんだからしょうがない

 でも、そろそろ飽きて来たぞ…

 子どもの頃は雪遊びが好きだったから、「今日は何をしようかな…」って、迷うくらいやりたいことがあった

 除雪でできた山でスキーやソリ滑りをした

 雪像やかまくらも作った

 雪合戦をするのに基地を作って、味方同士で作戦を立てたのはワクワクした

 同じ“一面真っ白”を眺めながら、こうも心境が変わるとは…

 子どもってすごいんだな

 神奈川に住んでいた頃の投稿 色を見つけた日

 あの頃は、休みの日というと近隣を散歩して、自分の知っているのとは違う冬を満喫していた

 椿や山茶花が咲いていたから、紅もあったし、緑だってもう少し鮮やかだった

 ちょっと恋しいなぁ

 そんなとき受け取った激励

 西の空に 冬至色 が迫る頃、東の大雪連峰が焦がれていた色に染まっていた

 「ときどきこんなサービスもするから、頑張って乗り切って」って

子どもの頃のこと歳時記

 窓霜(まどしも)といいます

 気温がマイナス10℃までいかなくてもできるようですが、寒ければ寒いほどゴージャスな“作品”が見られます

 子どもの頃から寒い朝の楽しみの一つでした

 子どもの頃住んでいた古い家では、屋内でも水をこぼすと数秒で凍るほど外の冷え込みの影響を受けました

 そんな家でしたから、マイナス20℃にもなれば、目が覚めたときには厚さが1mm以上ありそうな、龍や鳳凰を思わせるような流動的で壮大なレリーフができていました

 昔ながらの格子の多い窓の一つひとつに、デザインの違うアートがびっしりと描かれている様子は圧巻で、水蒸気とか結露などという言葉も仕組みもまだ知らなかった私にとって、何か特別なことが起こっているとしか思えなかったのは無理もないことでした

 その後、周囲からは自然現象なのだと教えられました

 でも、自然や偶然でこんなに素晴らしいものができるなんてどうしても納得できなかった私は、しつこくも、やはり誰かが手を加えているんじゃないかと家族中に聞き回りました

 そんな私をからかいたくなった祖父が「あれはじいちゃんが夜中に彫っておいたんだよ」と言ったのを間に受けて、その後長い間祖父には特別な技術があると信じていたものです

 冬の朝、寒いのは辛いけどついつい窓をチェックします

 今の家も随分古くなっているけど、さすがに断熱材と二重窓は効いているとみえて、できる窓霜も写真のとおり可愛らしいものです

 この日も、車の外気温計では発表された最低気温よりも4℃も低かったんですが

 我が家では無理なようですが、今回“窓霜”と検索してみたら、私が子どもの頃に見たような美しい模様が見られました

 興味のある方は探してみてください

 私も、あの頃に今みたいなツールがあったら、せっせと写真を撮ってUPしたのになぁ…