日々のあれこれこちら側の私たち,たどり着いた視点

 こちら側って、どちら側?

 私の独断によって隔てられた壁のこちら側

 借りたものはちゃんと返すのを正しいとする価値観をもつ側

こちら側の私たち

 躊躇わずにゴミをポイ捨てする側に対して、それを拾って美化された環境を求める側

こちら側の私たち その2

 雪が解けてあらゆるものが現れてきた

 懐かしい大地

 そう!ここはこんな形だったんだ

 枯れ草の合間から久しぶりに覗く緑色が愛おしい

 そしてそれらに紛れて空き缶やビニールゴミ…

 地味な自然色の中に、この原色やテリテリした質感がなんと異質なことか!

 私はこちら側の人間なのでそれらを拾い、自前で買った不燃ごみ用の袋に入れる

 でも人間だから「こんなことするヤツは心が貧しいんだろうから、うちみたいな美味しい米の味は分からないさ!絶対食うなよ!」と悪意のある妄想を膨らませる

 そうこうしているうちに、青天の霹靂

 結構大きめの雹が降り始めた

 イタタ…なんて言いながらそのまま畑の整備をしていると、やはりどこ吹く風で息子が田おこしを続けていた

 こちら側の私たちって、なんだか誇らしいな

同じ空の下歳時記

春の休日

 ↑これを載せたのは2021年の5月

 神奈川にいて、まだこちらへ戻って来る決心がついていないときだった

 遠く離れたところで、この時期の気温を体感することもなく何十年も前の記憶を辿って書いた

 いざこちらに住んで迎える春は違う!

 暖かい!!

 “春の妖精”になって割って歩く雪なんか、敷地内には残ってない!

 それでも、早朝に薄氷が張っている朝がある

 ビニールハウスの中の温もりにホッとできる

 日差しは暑くても涼しい…むしろヒンヤリとした風が吹き抜ける

 関東は夏日を観測

 そんなニュースに「北海道にはちゃんと春がありますよ♪」

 「ここからは住むのに快適な季節ですよ♪」

 誰に向けるでもなく、そんなことを呟いている

日々のあれこれ母の一世紀

 先日、仕事から帰ると庭にこんなモノが出現していた

 関係者は一択

 母に事情聴取

 なんでも五寸アヤメという草丈の低い品種のアヤメが芽を出してきたのだという

 母や姉妹を育ててくれた叔父さんとの思い出の花で、いつの頃からかここに二本だけ生えるようになったそう

 ここ数日間は強風が吹き荒れていた

 「可哀想になっちゃって…」

 これまでもそんな日は何度もあっただろうし、それに耐えられる品種だからこそ今年も芽を出したんだろうけど、ふと保護したくなっちゃうところが母らしい(笑)

 雪が解けて身の周りの植物が動き始めると、母の記憶の出し入れも忙しくなる

 こちらの仕事が増えちゃうことも多いんだけど、それはそれで喜ばしいことかなと諦める