子どもたちのことたどり着いた視点

 子どもたちが小さかった頃に、こんな題名の絵本があって、一緒に読みました

 朝一番に起きて、太陽が沈むのと一緒に眠ってしまうオンドリが、夜というものを知りたくて、いろいろな動物にこんな言葉できいてまわるお話です

 「歌うもの」「物騒なもの」

 それぞれの答えの中に「祈るもの」と答えた動物がいました  蝶のサナギだったかな…

 私もこれだなぁ…と、思いました

 夜は祈るものです

 「明日の朝、ちゃんと目が覚めますように」

 目が覚めて、起き上がることができたら、守ろうと決めたものを守る力が、まだあるってことだから

キンセイマルの花は、今年も順調に花芽を付けています

子どもたちのことたどり着いた視点

 数日前の夜、息子は遅い時間に仕事から戻り、シャワーを浴び、夕食を食べた後に出かけて行った

 こんな遅い時間なのに…と思ったが、黙って送り出した

 息子は高校1年生の春、1つ年下の、親しく付き合っていた後輩を事故で亡くした

 それから毎年、誰が言うともなく、その日に仲間が集まることにしているらしい

 もう15年も経ったのか…

 通夜と告別式に参列した息子は、つぶやいたのだった

 「俺、親より先には絶対死ねないな」

 ご両親の嘆く姿は、無鉄砲な若者たちに、さまざまな思いを投げかけたのだろう

 「久しぶりに、まともなことを言ったな」 そっと思った

 そして、私も思うことにした 不満や要望は尽きないけど、「生きているんだから、いいや」

 もう、15年も使ってきたのか…

 要望は尽きない

 夕食要らないんだったら、早めに連絡してよ!

 不満は尽きない

 洗濯物を出すときはさぁ…! 💢💢💢

 ここで、登場

 「生きているんだから、まあ、いいや」

トキワツユクサ  ツユクサにも、いくつか種類があるんですね

子どもたちのこと

 昨夜9時頃、息子はずぶ濡れになって帰ってきた

 当然、下着まで濡れて、車のシートにタオルを敷いて運転してきたらしい

 昼過ぎに風雨が強くなり、建築途中の建物の屋根の覆いが飛ばされたため、暴風雨にさらされながら、何時間も屋根の上で補修作業をしていたのだという

 空腹もさることながら、冷え切った体を温めたいと風呂場へ駆け込んだ

 出てきた頃に、ちょうど夕食が出来上がり、温かいものを食べさせることができた

 夜、雨と風の音に何度か目が覚めた

 家の中は温かくて、乾いていて、浸水の心配もきっとない

 私たちは無事に朝を迎えられるはず

 安心して、再び目を閉じる

 こんなこと、子どもたちが小さい頃によく思ったよなぁ(関連 削り氷

 子離れしない私は、やっぱり変わっていないんだなぁ

そろそろですね