日々のあれこれこちら側の私たち,たどり着いた視点

 こちら側って、どちら側?

 私の独断によって隔てられた壁のこちら側

 借りたものはちゃんと返すのを正しいとする価値観をもつ側

こちら側の私たち

 躊躇わずにゴミをポイ捨てする側に対して、それを拾って美化された環境を求める側

こちら側の私たち その2

 雪が解けてあらゆるものが現れてきた

 懐かしい大地

 そう!ここはこんな形だったんだ

 枯れ草の合間から久しぶりに覗く緑色が愛おしい

 そしてそれらに紛れて空き缶やビニールゴミ…

 地味な自然色の中に、この原色やテリテリした質感がなんと異質なことか!

 私はこちら側の人間なのでそれらを拾い、自前で買った不燃ごみ用の袋に入れる

 でも人間だから「こんなことするヤツは心が貧しいんだろうから、うちみたいな美味しい米の味は分からないさ!絶対食うなよ!」と悪意のある妄想を膨らませる

 そうこうしているうちに、青天の霹靂

 結構大きめの雹が降り始めた

 イタタ…なんて言いながらそのまま畑の整備をしていると、やはりどこ吹く風で息子が田おこしを続けていた

 こちら側の私たちって、なんだか誇らしいな

日々のあれこれたどり着いた視点

 –273℃の絶対零度の中

 音速を超える太陽風に吹き晒されながら

 それでも大気を纏い、水を湛えて、地表に息づいた生物とって必要な命の綱を保持し続けている

 強い意志無くして、こんなことが出来るんだろうか

 空気が澱んだ場所があるなぁ

 あれほど汚れた水が流れるのは、この46億年で初めてだ

 とうとう火が飛び交って、作ったものを壊し始めたぞ

 勝手が過ぎるぞ!と余計と判断されたものが埃のようにパッパと払われるとしたら、一体何が放り出されるだろう 誰が放り出されるだろう

 銀河を高速移動している太陽についていくのに地球だって忙しいんだから、払われちゃったら宇宙空間から戻って来られそうにないですよ

 機嫌を損ねることはやめましょうよ

 畏怖の気持ちを忘れずにいましょうよ

日々のあれこれたどり着いた視点

 最近テレビの番組を見ていて、途中で「もういいや」ってなる

 特に後半の“気になる展開”の部分

 小刻みにコマーシャルが入ってなかなか結末にたどり着かない

 やっと辿り着いた“オチ”は肩透かしな内容

 ショート動画を見ていても不満が募る

 結論までが遠い ショート動画なのに

 刺激的な言葉を並べたサムネイルに誘惑されちゃう私も悪いんだけど

 話の途中で何度も横道に外れて、何処までも連れて行かれる

 後の方で出てくる“結論”らしきものは、こちらの好奇心を満足させてくれるものではない

 主観的傾向が強いランキングは2位まで熱弁しておいて1位を言わない 「気になる1位は◯◯へどうぞ」だって

 多分フィクションのストーリーは文字を入力してAIが読み上げているんだろうけど、読み間違いの訂正もしない 数多く上げるのが重要らしい

 かき立てた好奇心を十分に満足させる

 始まった物語を納得のいく形で着地させる

 小説家とか映画監督とか、曲を作る人もそうなんだろうけど、完結させるのって才能なんだろうな

 お金をかけても鑑賞する価値があるってそういうことか…

 そうやってつべこべと不満を言いながらも、結局テレビも動画も観てしまう

 無料なんだから不満は言うまい…

 だって、冬ってやっぱりヒマなんだもの!