日々のあれこれ母の一世紀

 先日、仕事から帰ると庭にこんなモノが出現していた

 関係者は一択

 母に事情聴取

 なんでも五寸アヤメという草丈の低い品種のアヤメが芽を出してきたのだという

 母や姉妹を育ててくれた叔父さんとの思い出の花で、いつの頃からかここに二本だけ生えるようになったそう

 ここ数日間は強風が吹き荒れていた

 「可哀想になっちゃって…」

 これまでもそんな日は何度もあっただろうし、それに耐えられる品種だからこそ今年も芽を出したんだろうけど、ふと保護したくなっちゃうところが母らしい(笑)

 雪が解けて身の周りの植物が動き始めると、母の記憶の出し入れも忙しくなる

 こちらの仕事が増えちゃうことも多いんだけど、それはそれで喜ばしいことかなと諦める

日々のあれこれ母の一世紀

 2月中旬の種まき( はやから 参照)

 ビニールハウス周辺の除雪や融雪剤散布

 母の数々のフライングの末に、とうとう“はやから”ハウスのビニールを掛けることになった

 「全く、仕事を増やしてくれるよ…!」と不本意な気持ちで始めたけど、出来上がっていくにつれて気分が高まっていった

 去年 Labo と呼んで、いろいろな実験めいた“お試し”を楽しんだ場所が今年もまた始まるんだ!

 ああだこうだと言い合いながらも、最後まで付き合って仕上げてくれた息子に感謝

 母が勢い余って壊してしまった扉まで直してくれた(笑)

 とりあえず、芽がほぼ出揃ったインゲン、きゅうり、ナス、トマトを居間から移動させた

 朝晩の寒さをしのぐために掛けておくビニールや毛布も、いつの間にか持ち込んであった

 長年の経験と熱意は、年とともに増大しつつある億劫な気持ちを凌牙できるかな…?

日々のあれこれ母の一世紀

 20日の母の“フライング種まき”から4日

 つるなしいんげんが芽を出した

 気持ちとしては、「芽を出しちゃった…」

 関東で2月としては記録的な夏日になった頃、北海道でも気温が上がったし日差しも強かったので勘違いする植物がいてもしょうがない

 でも、明日や明後日の最低気温は−10℃以下だよ〜

 夜でもストーブは消さないから、寒さにやられることはないだろうけど、天気の良い日が続くとは限らないよ〜

 そんな心配をよそに、母のやる気は止まらない

 覆いを外してみたり、かけ直してみたり…

 「ナスは芽が出るまで長いからね」なんて言いながら、1時間おきに覆いを持ち上げて“確認”してみたり

 「昔から、2月に種をまいて苗を立てていたものだよ」

 いついつ頃になったらああしてこうして…

 記憶に心配はあるものの、体に染みついた確かな経験に基づいているのかもしれないしなぁ

 大先輩の言葉に耳を傾けて、お手並みを拝見!

 そう決めて見守ることにしている