あまりにも大きな荷物
厚手の台紙のアルバムが、60冊!
写真が200枚くらい貼ってあって、1冊につき約2kg!総重量は…。
私たちが引っ越しする際に、ひときわ手を焼いた“財産”です。
それでも、子どもたちの幼い日の可愛らしい仕草、無邪気な笑顔…。大切な瞬間の宝庫を置いてくる気になれず、さらえるように荷造りして持ってきました。
こちらへ来てからは、物が溢れない生活をしようと決心していました。必要かどうかの判断をする暇もなく、慌てて荷造りして来た物も多かったので、まとまった休みが取れるたびに、押し入れや収納ボックスの断捨離に励みました。
「来たときの引っ越し荷物の重さよりも、確実に今の方が軽くなっているだろうなぁ。」
満足感に浸りながら居間を見回すとき、必ず心の中に影を落とす物が…。
そう、物入れの奥に、荷解きもせずに積まれたままになっている100kg以上の大荷物です。
ときどき思い出しては悩み、方法を考えては、量の多さに圧倒されて諦め…。
そして、10年経ったある日、
「よし、これから1年かけてやり遂げよう!」
と、決心しました。
きっかけは覚えていませんが、ふと、
「もしも、私が突然死んだら、残された子どもたちが処分に困るだろうなぁ。」
と思ったのです。
そう考えたら、処分すべきものはたくさんありましたが、まずは大量の写真とアルバムでしょう。
「1年かけて」というのは、1冊のアルバムから、残しておく“お気に入り”を選び出す時間の確保のためです。処分する前に見納めをして、感慨にふけりたい気持ちもありました。
一度に大量にやっつけるようなことはしたくなかったので、1週間に1冊ずつ片付けて行くくらいが、気持ちにも体にも無理がないかなと考えたのです。
無理のないスケジュールといっても、1年間続けるのは根気が要ります。途中で言い訳をしながら、計画が自然消滅することだってあり得ます。
「昔から、こうと決めたら譲らない子。」
両親の言葉を励みに、まずは1冊目…。
4冊まとめて包んであった梱包材のガムテープを剥がしました。
5年ほど前に、この断捨離を敢行しました。その1年間に満足しすぎたために、一つのカテゴリーまで作って語ることにしました。
よろしければ、お付き合いを。