同じ空の下

 「今回はクヨクヨしない!」と決めて、私が乗った飛行機は、幾つもの虹を飛び越えて進みました

 あと半年ほど

 感傷に浸っている暇などない

 仕事をしっかりとまとめ上げて、春の転機の準備をしなさい

 優しかったけれど、仕事に関しては厳しかった父からのエールのように

 今年も、北海道の夏の一部分を満喫してきました

 カラッと暑い昼間

 早い日の出と、ゆっくりの日の入り

 肌寒くて、羽毛布団を被って眠る夜

 まるで観光客のように、青い池や四季彩の丘などの観光地までちゃっかり回ってきました

 2週間を一緒に過ごした別れ際、母が昨年にも増して寂しそうでした

 7月から、ずっと楽しみに待っていてくれたこと

 いる間じゅう、頼りに思ってくれていた様子

 また、一人の時間が増える心細さ

 随分と歳を取ったんだなぁと、実感するばかりでした

 「あと半年だよ」と励まして、また日常が心のひだを平らにしてくれるのを待つしかありませんでした

 だから、なおのこと、私は昨年と同じ気持ちで戻るまいと決めていました(関連 繋がった空の下で

 だって、ここからやることがたくさんあるんだもの

 晴れ晴れとした気持ちで、第二…、いや第三かも…の人生を始められるように、気合を入れていかなくちゃ

 とりあえず、戻ってすぐの一般ゴミの日に、7月が過ぎるともう使うことのない仕事の用具を、幾つか処分しました

そして、羽田空港には、ゴジラも上陸していました