ヒデリノトキハ ナミダヲナガシ
(「ヒドリノ」と表記する説もありますが、今回はこちらを使用いたします)
みなさんご存知の、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節です
これが、頭から離れないのは、私の住む地域に雨が全然降らないから
北関東では、連日のゲリラ豪雨報道で見るように、冠水被害の出ているところも多いとか
一方、関東の南のこの辺りでは、雨予報も外しながら、一ヶ月近くまとまった雨が降っていません
それでも、水道からは必要なだけ水が出るので、飲み水をはじめ、生活用水にも困ることがなく、実感が足りないかもしれません
ありがたいことです
ただ、近所の大きめの貸し出しの菜園を見るときには、胸が痛みます
自然から、程よい量の水分が与えられることを前提にしているので、ホースを使って水をやれるようにはなっていないようです
空を見上げながら、恨めしく唇を噛んでいた、水道設備の整っていなかった時代の人たちの気持ちを、未熟ながらも想像してしまいます
そうこうしているうちに、昨日は久しぶりの降水があり、少し涼しい夕方を迎えることができました
そして、今日からはまた猛暑に対峙します
自然に対しては、抗うことなどできない
せめてできるのは、祈ること
日本に自然信仰を普及させた、太古の人たちの謙虚さを誇らしく思います