日々のあれこれ歳時記

 昨夕仕事から帰ったら、蛙が物想いに耽っていた

 日没が早くなったなぁ…

 “夏”っていう祭りも、そろそろ終焉なんだな

 私もちょうどそんなことを考えながら車を走らせてきた

 太陽がもう西の山に半分隠れている

 ひんやりとした夕方の風が、これから来る空気のピリッとした秋を思わせる

(以前、こんなのも書いています→秋に

 その先にある“極寒”も見え隠れしている

 ああ、広げたものをまとめていく時季がきたんだ

 季節の移り変わりが命の移り変わりに結びついている小さな生き物たちには、この変化が私たち以上に感慨深いんだろうな

同じ空の下歳時記

 夏の間毎朝飽くことなく争奪戦を繰り広げてきたライバルの様子が最近おかしい

 物干しロープに張ってあるのは「やっとの思いで作りました」感が滲む小規模なクモの巣…

 しかも数日おきに

 北海道の朝晩は秋の気配

 空気がひんやりして昼間の熱がすーっと引いていく

 神奈川にいた頃、エアコンを点けっぱなしで寝る時にこの感じがずっと恋しかった

 夏を謳歌していた虫も植物も、この地ではそろそろその勢いを止めて「店じまい」を始める

 来年のライバルになる命はちゃんと繋がっているんだろうな…

天敵のいないロープでしめしめとくつろぐ秋の主役

日々のあれこれ

 母に嫌がられながら、「共倒れ」とまで言われながらナスやトマトの近くにネギを植えてひとシーズンが過ぎつつある

(詳しくは、父の足跡 Labo 共倒れ? Laboからなどで)

 その効果は…なんと分からない!

 手前がネギなし、左の奥がネギあり…

 個体差といえるほどの違いしかない!

 何だったら、手前の株の方が丈夫に育っている気がする

 葉が萎れる病気になったものもあるけど、ネギの有無は関係がないようだった

 ここの土地は昨年まで放置された草むらだったから、「地力はあるはず」と甥っ子が言っていた

 どんな野菜もよく育つ場所らしいからこうなるのか…

 ビニールハウスの中も、ネギを添えたミニトマトはたくさん実って美味しかった しかも、もうしばらく食べられそう

 ネギなしの大玉トマトも十分に収穫した こちらはもう終わりを迎えている

 でもそれは品種のせいで、ネギの効果は分からないよなぁ…

 ただ一つ言えるのは、共倒れではないにしてもネギの育ちは悪くなった

 ナスにしてもトマトにしても、背が伸びて葉が茂るとネギの日当たりが悪くなるんだからしょうがない

 目に見える効果がないながらも、ネギは自分を犠牲にしながらこっそりとナスやトマトの生長を支えてくれていたのかもしれない

 もっとはっきりとした形で「ありがとう」と言える実験にした方が良かったよなぁ