日々のあれこれ歳時記

 寒い朝、自分に言い聞かせる

 「大丈夫、この寒さは 知っている」

 空気がキンと冷えて、吐息が真っ白になって顔にまとわりつく

 「でも、大丈夫 ほら、吐いた息はマフラーに凍りついていない」

 零度前後の、肌がピリピリする感じ

 「でも、大丈夫 瞬きしても、すぐに目を開けられる」

 足下で霜柱がザクザク音を立てる

 「でも、平気 こんなに晴れているのに、空気がキラキラしていない」

 背中を丸めちゃだめ

 肩をいからせちゃだめ

 このくらいの寒さなら、楽に越えてきたよね

 北海道育ちという、訳の分からないプライドで、十分に寒い毎日を乗り越えるために、おまじないを唱え続ける

 来年は、吐いた息がマフラーに凍りつく、瞬きをすると下瞼にくっつきそうな、晴れた朝に空気がキラキラする冬を、越えることになりそうです

 背中を丸めず、肩をいからせることなく、穏やかな気持ちで越えられるかな…(不安)

こっちはもう、梅の花が咲いているというのに…

日々のあれこれ導いてくれた歌

 ご存知の方も多いと思います

 Official髭男dismさんの『SOUL SOUP』の、ワンフレーズです

 あらためて、「言葉の天才!」と、讃えています

 だって、周囲を見回しても、テレビのインタビューなんかを聞いていても、みんな、自分のピンチを誰かのせいみたいに言うんだもの

 そりゃあ、好きなものが値上がりして、手に入れる頻度が減ったとか、交通機関でトラブルがあって約束に遅れそうだとか、自分に落ち度がないのに不利益を得るんだから、被害者の立場を主張したくなるのは、無理もないこと

 でも、自分の不利な状況の責任を、開き直るみたいに請け負って、クスッと笑わせてくれるこの言葉に、視野が開けるような気持ちになります

 誰かのせいにしていると、状況が変わるのをじっと待っていなくちゃならないけど、“自家製”だったら、自分の手で改善できるかもしれないもの

 そして、復帰を待っているファンに向けて、パンチの効いた声で、“声すら 出せないほど”と歌い出すんですから、ピンチを逆手に取るたくましさに「やっぱり…」と、つい、にやけてしまいます

 期待を裏切らない…、いや、期待を超えてくる才能です

Official髭男dismさんのことは、これまでも何度か書いてきました

頭がいっぱい

いきをする

アポトーシス

テレビ報道されるインタビューへの不満は ↓↓

「悲しい」?

 よろしければ、どうぞ

双子みたいな葉っぱが可愛かったので…

日々のあれこれたどり着いた視点

 長子でである娘の誕生日が来るたびに、感慨にふける

 「ああ、“お母さん”になって◯◯年たったんだ」

 あの日は、喜びよりも不安でいっぱいだった

 それまで見てきた母の生活を思い返すと、ハードルの高さに圧倒されそうだった

 私の意思とは関係なく、行動する(主に泣く)“個体”に対して、自分の責任が発生したなんて、大それたことだった

 何年か前、私の“お母さん生活”の長さが、それ以前の“お母さんじゃなかった生活”の長さを追い越した

 振り返ってみて、どちらにも輝く瞬間があって魅力的だけど、岐路に戻って選び直せたとしても、迷わずこちらを選ぶなぁ…なんて考えたものだった

 初めての孫は、今年の夏で4歳、その弟はもうじき2歳になる

 可愛い盛りの下の子は、その一挙一動が愛らしい

 それでも、初孫に対しては、数年間見守ってきた愛着の他に、“私をおばあちゃんにしてくれた子”である感謝もあって、やはり愛おしくてならない

 肩を張らずに、思う存分可愛がっていい相手ができるなんて、なんて素敵なこと…❗️

 娘は今、どんな思い出や、今の思いを大切にしながら、二人を育てているのかな

(関連 土砂降りの雨に

松田町 寄(やどりき)の蝋梅は、3分咲きでした “ロウバイ祭り”が、始まっています