日々のあれこれ歳時記

 ヒデリノトキハ ナミダヲナガシ

    (「ヒドリノ」と表記する説もありますが、今回はこちらを使用いたします)

 みなさんご存知の、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節です

 これが、頭から離れないのは、私の住む地域に雨が全然降らないから

 北関東では、連日のゲリラ豪雨報道で見るように、冠水被害の出ているところも多いとか

 一方、関東の南のこの辺りでは、雨予報も外しながら、一ヶ月近くまとまった雨が降っていません

 それでも、水道からは必要なだけ水が出るので、飲み水をはじめ、生活用水にも困ることがなく、実感が足りないかもしれません

 ありがたいことです

 ただ、近所の大きめの貸し出しの菜園を見るときには、胸が痛みます

 自然から、程よい量の水分が与えられることを前提にしているので、ホースを使って水をやれるようにはなっていないようです

 空を見上げながら、恨めしく唇を噛んでいた、水道設備の整っていなかった時代の人たちの気持ちを、未熟ながらも想像してしまいます

 そうこうしているうちに、昨日は久しぶりの降水があり、少し涼しい夕方を迎えることができました

 そして、今日からはまた猛暑に対峙します

 自然に対しては、抗うことなどできない

 せめてできるのは、祈ること

 日本に自然信仰を普及させた、太古の人たちの謙虚さを誇らしく思います

こんな中でも、零れ種から育った、管理されていないコキアはこの勢いです
ちなみに、ちゃんと水をもらっている我が家のコキアの緩さが、こちらです

日々のあれこれ導いてくれた歌

 YouTubeの動画を漁るように見ている

 いつの間にか、「ミックスリスト」なるものができちゃった

 ライブ映像の彼らは、いつも楽しそう  こっちまで、元気になれる

 ほとんど親心で応援している

 こうなることを夢見て、飛び出して来たんだね

♪ 後ろ指をさされ 正気の沙汰でないと 揶揄されたとしても(Helloより)

♪ 現実は見えますか? 保証は出来ますか?

  YesもNoも言えずに 答えに詰まっていた過去を(Laughterより)

 たくさんのものを、乗り越えて

♪ ねえ聞いて 空気が読めなきゃダメで 頭が良くなきゃダメで そうやって 選ばれたスター 敵わないな(異端なスターより)

♪ そこに紛れ込んだ 僕らはピーナッツみたいに 木の実のフリしながら 微笑み浮かべる(MIXED NUTSより)

 自分たちのコンプレックスさえ歌に変えて

♪ キレイとは傷跡がないことじゃない 傷さえ愛しいというキセキだ(ヴィンテージより)

 たくさんの若者を励まし、共感を呼んだ、まさしくキセキのようなフレーズ

 こんな風に思えるような、仲間たちに出会えたんだね

♪ 暗い部屋に鳴り響いた 誰かの鼻歌 声ですぐにわかったよ ずっとここにいたんだろ(パラボラより)

 自分の奥底から出てくる声に耳をすました、その日の決断は間違っていなかったんだ

 私自身の、かつての経験が思い起こされて、胸が熱くなる瞬間です(呼ぶ声

 現在は活動休止中

 でも、大丈夫!

 何度観ても飽きない、大量の動画があるから! 3ねんは、いけそう!

 そして、このピンチを昇華して、また目から鱗が落ちるようなフレーズや、楽曲を提供してくれるはず

 頑張れっ!

 あっ、ごめんね

 “大丈夫”も、“頑張れ”も、もう平気だよね?(宿命 参照)

ツユクサシリーズ 第三弾

日々のあれこれ歳時記

 公園や、近くの雑木林で、茶色に枯れた葉をぎっしりとつけたまま、この春新芽をつけなかった木を見かけます

 葉の形を見ると、どれも柏の木のようです

 異変に気づいたのは、昨年の秋頃

 通勤途中にある大木が、紅葉…というより、枯れているように見えました

 気にして見ると、そんな木が、あちらこちらにあります

 柏の木は、北海道への入植者が先住民族を騙したという逸話*にあるように、枯葉をつけたまま冬を越し、新芽と入れ替わるように古い葉を落とす木です

 (*和人が物を借り、柏の木を指して「あの木の葉が落ちたら返す」と約束して、結局返さなかった)

 でも、それらの木は、この春、とうとう新芽を吹きませんでした

 私なりに考えた仮定は、昨年のイレギュラーな猛暑

 6月の下旬に、気象庁がうっかり梅雨明けを宣言してしまうほどの、真夏のような日々がありました

 北海道でも冬を越えるほどの、寒さへの耐性がある木です  だからこそ、心構えができる前の猛暑は、あまりにも酷だったのかな…などと考えています

 他の木に守られて、命を繋いでいる木がありますように…

 今年も、暑い6月終盤でした

 まとわりつくような空気の中で、雲と湿気で霞みがちな太陽を見上げて夏至は過ぎていきました

 脳内太陽系の左端から、ゆっくりと手前を右へ動いていく地球の上で、 陽が短くなってしまうことに、少しだけ寂しさを感じる時季です