雪景色
昨日、洗濯機のフタを開けたら、雪景色だった。
洗濯物の底から、メモ帳の表紙と半分程残った用紙の束が出てきた。多分、再生紙で、他は見事にこなごな…。
そしてそれは、息子が仕事中にいつもシャツの胸ポケットに入れて、かなり頼りにしていたものだったらしい。
息子の部屋から拾い上げたシャツを無造作に洗濯機に放り込んだ手前、責任を感じてひたすら謝った。私が落ち込みながら、紙くずの処理に追われているのを気遣ったのか、自分にも責任の一端があると思ったのか、怒るでもなく責めるでもない反応に少しホッとした。
網戸の向こうからは、ご近所の声が漏れ聞こえてくる。
小さな子どもたちがケンカをしている。
親御さんが叱っている。
思いどおりにならなくて泣いている…。
「泣いて何とかなるんだったら、おれも泣きたいよ、あんな風に…。」
大人な対応だなぁと思ったけど、それが本音だよね…。
ごめんよ〜〜!
ご近所の声は、なおも続く。
昔はうちもあんなだったよなぁ。
子どもが3人もいて、それぞれが個性的だったんだもの。
ひと休みして、大人だけの家庭というのも穏やかでいいなぁ…。
午後、娘が孫を連れて遊びにきた。
よちよちと歩きながら、興味のあるものを手当たり次第に触ろうとする。
その一挙一動に目を細めたり慌てたりする大人。
思い通りにさせてもらえないと不満そうな声を上げる孫。
いつの間にか、賑やかなご近所の仲間入りしている!
子どものいる生活も、たまにはいいなぁ…。