日々のあれこれ歳時記

 夏至が過ぎました

 太陽の高度が南の地平から78度(横浜市)と一番高くなるのに、毎年梅雨時で実感できる年はなかなかありません

 今年の21日もしかり、でした

 ところが、今日はどうでしょう!

 真っ青な空を、首が痛くなるほど見上げたら…

 眩しくて、とても正視はできませんが、逃げ場を失うくらいの高みから、ギラギラと照りつける太陽を味わうことができました

 私のこだわりから、日の出は13日頃をピークにじわじわと遅くなり始めていること、日没は、29日が一番遅くなることを付け加えます

 真北を中心に東と西にそれぞれ最高60.1度の位置まで動いて出入りする太陽(これも横浜市が基準)に、北極の白夜まで想像してワクワクが止まりません

(関連 北面を照らす陽 )

 ちなみに北海道を調べたら、札幌市で真北から56.1度でした

 この時季は、7時半でも、無灯火で運転できたことを思い出します

やっと咲き始めました! えっ…と思うほど地味な花ですが、25年という月日やあの頃の思い出を振り返ると、やはり愛おしいです

日々のあれこれ歳時記

 植物を育てるのが上手い人は、「緑の手」を持つと聞いたことがあり、観葉植物をはじめとして、1年中ベランダで、何かしらの植物を育てている私は、一種の憧れのようなものを感じてきました

 「どんなことをしても、よく育つ」「植物と対話ができる」など、人知を超えた能力をもっているみたいで、羨ましい限りです

 そんな私に、「少しの間、緑の手気分を味わえる時季」がやってきました

 アマリリスが花盛りです

 2月頃に球根を掘り返して、古い根を掻き落とし、新しい土に植え直すだけ ひと手間ですが、その努力に余りあるほどの、大きな立派な花が咲きます

 脇芽が出るたびにそれを移植して増やしたので、5株ありますが、今年は、そのうち2株も2本ずつの花芽を伸ばしました

 朱色の花が、ほぼ一斉に咲くのを眺めるのは壮観で、この時ばかりは、自分も「緑の手」を持っているのかもしれないと、自惚れてしまいます

手前右の花は、残念ながら盛りを過ぎてしまいました

 カポックも着々と開花に向かっていますし、増え続けるキンセイマルにも、気づくと花芽が3つも出ていました 今年の「緑の手」期間は意外と長なるのかも…

1週間で、さらに開きました
動物の耳風な、可愛い位置の花芽です
調子に乗って、コキアも育ててみることにしました

日々のあれこれ歳時記

 大げさに表現するとこうなりますが、つまりは「風」のことです。

 大人になって、ふと気づきました。

 風の強い日が苦手です。

 そんな話を、以前友人にしたら、

「何事にも動じなさそうに見えるのに、風ごときが苦手なの?」

と、笑われました。

 髪がなびいて、顔に不規則にかかるのがイヤ。

 目にナゾの粒が入るのがイヤ。

 行こうとする方から吹きつけて、少し前のめりに歩くのもイヤ。

 後ろから押されて、自分のペースで歩けないなんて、大きなお世話。

 ここに置いたはずなのに、いつの間にか遠くに移動して落ちているモノを拾いに行くときには、腹立たしささえ感じます。

 そこにあるのが、ただの「空気」とは思えません。一つの大きな塊としての「大気」という言葉がぴったりです。

 4月から5月。

 この地域では、毎年その「大移動」があって困ります。

 私が吐いた二酸化炭素も、何処かから来た良からぬウィルスも、一瞬のうちに巻き込んで、遠くへ運んでしまう「お手柄」を考慮しても、やはり好きになれそうにありません。

 今日は久しぶりに、大気が緩やかに移動しています。

 洗濯物が静かに揺れて、大気と仕事に急かされ続けた一週間の疲れを癒してくれています。

普段は周りに水が流れていて、
シシ神さまが夜の徘徊から戻って来る場所のようです