同じ空の下歳時記

 8時を過ぎても日没後の空が明るい

 関東で見ていた街の明かりでボォっと照らされている明るさじゃない

 澄み切った群青色…と呼びたい

 この頃からしばらくは日没が7時16分台になる

 夏至が過ぎても半月近くは昼間の名残を味わう時間が長い

 北極星を眺めて北へ北へと思いを馳せると、白夜を迎えている北極圏にたどり着く

 北の地に住んでいるのを実感できる小さな楽しみだ

ハマナスの季節はまだまだこれから

日々のあれこれたどり着いた視点

 母の中では甥っ子も私の息子も、小さい頃から見守ってきたそれはそれは可愛い孫たち

 少しの変化にもよく気がついて、

 「今日はいつもと違う」

 「困っているんじゃないか」

 「お腹が減っているんじゃないか」

 私はそれを見ながら、「永遠に5〜6歳児なんだな」と笑っている

 でも30代に手が届いている当の本人たちにすれば鬱陶しくてたまらないのもよく分かる

 つい、声を荒げてしまうこともあるようだ

 落ち込む母に、

 「もういい大人なんだから、放っておけば良いんだよ」と言っても永遠の5〜6歳児が更新されることはない

 どちらも自分の考え方を少しだけ修正したら、多少は歩み寄れるのに…

 ああ、中間管理職ってこんな感じなんだろうな

日々のあれこれ

 やっと田植えが終わった

 今年は諸事情で作付け面積がぐっと増え、ビニールハウスの一部をふた回しして苗を調達した

 いつも通りに5月の末に初めのひと回しが終わってもホッと出来なかった

 初めての苗床の二毛作を多分一番ハラハラしながら見守っていたのは甥っ子だったはず

 無事に苗が生長して、広い田んぼに収まって…

 この日をみんなで笑顔で迎えることができて本当によかった!

 ビニールハウスの中で着衣水泳くらい汗だくになって作業した私が、この時期の田植えを一番恨めしく思っていたかもしれないけど

 米不足や価格の高騰への対策として、「今年は作付け面積を増やします!」と言い切った大臣がいるけど、

向こう側の畔までは200m以上!

 「じゃあ、貴方がやってくれるの?」

 思わずそう呟いた