あったかいね

日々のあれこれ母の一世紀

 「今日はあったかくて良い日になったね」

 母が車に乗り込むなりそう言った

 やっとスーパーが営業を始めたので、気晴らしに一緒に買い物に行くところだった

 私は車の外気温計をチラッと見て「そうだね」と言った

 マイナス6℃だけどね…とは言わないことにした

 年明けから続いていた冷たい強風が止んで、薄日が差しているものね

 先日、母が急に思い出話として 温かい冬 のエピソードを話し始めた

 これは私の記憶から書いたもので、母の思い出話に由来していないのだけど

 そうか、母にとってもあれは印象深い思い出だったのか…

 あのとき母が仕事を辞めた理由は、私目線で書いたあの文と同じだった

 子どもたちが寂しがっていることを知って、いたたまれなくなったと…

 最高気温がマイナスってことはザラにあるけど、あったかいって感じることも多いんだよな、ここにいると