同じ空の下母の一世紀

 母との生活が始まってほぼ3ヶ月

 話し相手がいる

 必要なときに買い物ができる

 食事を準備する負担が軽くなった

 一人でいるときには味わえなかった心強さ

 母の安心感は、言葉からも表情からも伝わってくる

 それでも、私が起き出す6時には家の周りを既に一周していて、野菜の生長ぶりを把握している

 田んぼの水が多いだの少ないだのと、気を揉んでいる

 先日は、やっと実が膨らみ始めたとうもろこしがアライグマに荒らされたと、起き抜けの私に憤りながら知らせてくれた

 午後、木陰の椅子に座ってじっと遠くを見ている

 遠くで庭仕事や畑仕事をしている友だちを見ている

 元気ぶりを確認したり、その人と楽しんだことや苦労話を思い出したりしている

 夕方、やっと風が涼しくなったと喜んでいる

 沈んで行く大きな夕日に手を合わせている

 ずっと一人でそうしていたんだね

 そんなとき私は空気になって、様子をただ見守っている

 祖父が母に言った言葉

 「生きていりゃ、きっと良いことがあるからな」( 勝手に使命感 参照)

 良いことあった?

 私が聞いたら、きっと「あったよ」って笑顔で言うんだろう

 本当のことだけ知りたいから、それは聞かないことにしている

7月に富良野へラベンダーを見に行ったのは、何と初めてです

日々のあれこれ

 簡単に朝食を済ませた後は、自家用の野菜を育てているビニールハウスへ直行します

 足りていない野菜を補充…

 いや、むしろデザートタイム♪

 細かいことは気にしないで、採って2秒後には口の中(笑)

 昨年までは、夏休みに帰省した2週間くらい限定の贅沢だったけど、今年からはひと夏いっぱい満喫します

 ちなみに、こちらへ来てからの二か月半くらいで5kg近く減量しました

 田植えの手伝いがハードだったこともあって、筋肉量が増えているので、不健康ではありませんよ

日々のあれこれ

 吹けば飛ぶような…うっかり地面に落とすと、たちまち見失ってしまうような小さな粒を蒔いて、自分が願っているものが形になっていく

 そんな魔法みたいな時間を積み上げている

 例年よりも寒い日の多かった北海道の6月

 伸び悩んでいるものもありながらも、小さかった種はちゃんと芽吹いて予定通りの形の葉を伸ばし、花や実に向かって生長している

 子どもの頃は当たり前に思えたことが、ここに来て不思議でありがたいことなんだって、あらためて気づく

 気持ちに余裕があるからなんだろうなぁ、私…

3年後を夢見て、アスパラガスを種から育ててみることにしました