日々のあれこれ母の一世紀

 今朝起きて居間に行ったら、新聞の“自分にとって大切なところ”だけをチェックし終えた母が語り始めた

 ○○さんが亡くなったらしい

 102歳だったんだって

 そこからは思い出話

 父と仲が良くて、良い話し相手だった

 街の方へお嫁に行ってからも、ご主人共々交流があった

 昨年の秋ごろ、母の短期の物忘れが気になり出して然るべき機関を受診した

 処方された薬の効果もきっとあるんだろうけど、こんなふうに父が築いてきた関係に対して礼儀を欠かないようにアンテナを張っていることも、母にとっては大切な予防線なんだろうな

同じ空の下

 今朝、母が言いづらいことを言うときの表情で言った

 「昔から『トマトとネギを一緒に植えると共倒れになる』って言ったものなんだ 一緒に植えない方が良いんじゃないかなぁ…」

 だから、昨日抜いてあったの?

 なのに、何で一本だけ?

 言いたいことはいろいろあったけど

 「じゃあ、本当かどうか確かめてみるよ」とだけ言った

 母は当然納得できていない様子

 でも、私は思っていた

 面白くなってきたぞ!

同じ空の下

 忙しさのピークだった田植えがひと段落して、いよいよやりたいことだらけ

 しかも、楽しい♪

 母が夏の野菜作りを楽しんでいたビニールハウスを半ば乗っ取って、あれこれと実験している

 今年こそはまん丸なコキアを育てたいと、芽出ししてから一つひとつポットに植え替えた  時期が来たら庭に定植させる

 ラベンダーエリアも作りたくて、庭の隅に唯一ある株から新芽を取って挿し芽にも挑戦している

 大先輩である母の知恵とYouTubeの情報をミックスさせながら、野菜の枝の仕立ても試している

 水没事件を乗り越えた野菜たちはよりたくましく(?)育っているんじゃないかと思ってしまうほど順調

 ナス科の苗のそばにネギを植えるといい効果が得られるというYouTubeの先生の教えを検証したくて、トマトとシシトウの近くに数本移植してみた

 ネギならいくらでもあるんだもの(関連 父の足跡

 念のために、母に「こういう理由でところどころにネギを植えてあるからね」と言っておいたんだけど、今朝見に行ったら1本抜かれて近くに転がっていた

 このくらいの“小ボケ”は想定の範囲内だけど(笑)

 「ふん!」と言いながら、また元のところに植えておいた

 ネギが強い野菜で良かった!