日々のあれこれ導いてくれた歌

 もう一度会いたい人がいる

 いつかまた、会える日が来るのかな

 ♪“その答えが 待つ日まで 知らないままで ただ息をする”

 Official髭男dismの「Chessboard」です

 いつも、予想を超えてくる…

 歌詞にメッセージ性が強く、この曲も、さまざまな事情を抱えた人への応援歌です

 最後のフレーズに至ったとき、囁くように、“知らないままで ただ いき…”と語りかけてくるので、頭の中で勝手に、“生きてゆく”とか“生きてゆこう”と歌い続けようとしてしまいます

 曲のはじめの方に、同じようなフレーズがあるにも関わらず…

 そんな私の思い込みを静かに押しのけながら、“息をする”と結ばれます

 ふっと肩の力が抜けます

 “生きてゆく”よりも、遥かに難易度が低い…

 “息をする” のに、それほどの覚悟も決意もいらないもの

 国営放送で、国民みんなのうたとして歌われています

 学生の合唱コンクールの課題曲として選ばれ、歌詞を噛み締めた者もいたでしょう

 そんなに頑張らなくても、「ただ静かに呼吸をしていればいいんだよ」と、生きていることを全肯定してくれるメッセージ

 夏休み明けが近づいて、不安を抱えている中で、救われた子もいたでしょう

 こんな詩を書ける人は、きっと何十年もの悲喜交々の経験を積み重ねた熟練者なのに、しれっと30代の皮を被っているのでしょう

 ごめんなさい、褒めています

共感してくださる方は、ぜひ、こちらもどうぞ

頭がいっぱいもしくはアポトーシス

青い池の近くには、こんな観光名所もありますよ

日々のあれこれたどり着いた視点

 「ストライキ」

 久しぶりに聞いた

 そして、している人たちを久しぶりに見た

 私が就職した頃は、いろいろな企業が年中行事のようにしていたなぁ

 私も、職場に出なかった日があったもの

 そうやって、少しずつだけど、給料が上がったり、働く環境が改善されたんだと思う

 あの頃は、もっと世の中に与える影響力があった

 今は、ストライキにしても、最近でもよく見るデモ行進にしても、伝えたい相手に届いている気がしない

 そう、あの頃の“受け取る側“には、こちらの“困り感”を察してくれる想像力があった

 こちらの要望を受け入れようとする懐あった

 今は、どう?

 聞く耳なんかない

 時間とエネルギーを割いて、自分だけでなく社会や未来のために行動している人たちの覚悟なんか、分かろうともしない

 その場しのぎの、差し障りのない言葉を並べた回答は、的はずれ

 都合の悪い状況が、時間とともに過ぎ去って行くのを、目を逸らしながら待っているみたい

 ストライキがあって、不便で困っているのは同じ立場の市民…

 相手が“交渉しがいのある相手”であることが、これらの必要最低条件なんだな

日々のあれこれ歳時記

 ヒデリノトキハ ナミダヲナガシ

    (「ヒドリノ」と表記する説もありますが、今回はこちらを使用いたします)

 みなさんご存知の、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節です

 これが、頭から離れないのは、私の住む地域に雨が全然降らないから

 北関東では、連日のゲリラ豪雨報道で見るように、冠水被害の出ているところも多いとか

 一方、関東の南のこの辺りでは、雨予報も外しながら、一ヶ月近くまとまった雨が降っていません

 それでも、水道からは必要なだけ水が出るので、飲み水をはじめ、生活用水にも困ることがなく、実感が足りないかもしれません

 ありがたいことです

 ただ、近所の大きめの貸し出しの菜園を見るときには、胸が痛みます

 自然から、程よい量の水分が与えられることを前提にしているので、ホースを使って水をやれるようにはなっていないようです

 空を見上げながら、恨めしく唇を噛んでいた、水道設備の整っていなかった時代の人たちの気持ちを、未熟ながらも想像してしまいます

 そうこうしているうちに、昨日は久しぶりの降水があり、少し涼しい夕方を迎えることができました

 そして、今日からはまた猛暑に対峙します

 自然に対しては、抗うことなどできない

 せめてできるのは、祈ること

 日本に自然信仰を普及させた、太古の人たちの謙虚さを誇らしく思います

こんな中でも、零れ種から育った、管理されていないコキアはこの勢いです
ちなみに、ちゃんと水をもらっている我が家のコキアの緩さが、こちらです