日々のあれこれ歳時記

 北海道は甘くない…

 5月9日、朝の最低気温は−1℃

 少し前に25℃以上の夏日があったからといって、油断していたら農作物に甚大な被害が出る

 やっと芽の出揃った稲のビニールハウス

 7棟ひとつひとつに、甥はポータブルストーブを炊いたり、専用の蝋燭を灯したりして寒さを乗り切らせました

 天気予報と睨めっこ

 前日の夕方の判断がものを言います

昨日の朝は、この中央の通路に蝋燭が4本設置されていました

 寒い地域の米づくりは、こうした知恵と努力で自然と折り合っています

 秋にスーパーで「北海道産米」と見かけたら、手にとっていただけると嬉しいです

よろしければこちらも→(関連 道のりを思う

日々のあれこれ歳時記

 「薄明(はくめい)って美しい言葉だと思います

 音(おん)のせいか、漢字の形か…

 太宰治も、これを題名にした作品を書いていますし、検索していると、なんと、ポケモンカードにまで、使われているのを見つけました

 朝5時に、1回目のアラームが鳴ります

 その後、スヌーズ機能に頼りながら、5時20分まで粘ることにしています

 その時刻にアラームを解除して起き上がっても、カーテンから透けて見える外の明るさは、多分近くの街灯の分だけです

 日に日に日の出が早まるこの時期

 一回目に目覚めたときに、外が白んでいる日が来るのが、より待ち遠しくなります

 「土日の二日間の後の月曜日、5時に外が明るくなり始めていたらいいな…」

 最近の日の出は、6時を少し過ぎた頃になりました

 それよりも早く空が白み始めるのは、常識的に誰もが知っていることですが、実際は何時頃からなんだろう

 例によって、親切に上げて頂いている情報を探してみると、「市民薄明」「航海薄明」「天文薄明」という言葉に行きつきました

 私が待っているのは、どうやら「航海薄明」くらいの明るさのようです

 今、住んでいる地域では、「天文薄明」は、4時台の終わり頃から、もう始まっているみたいです

 今週中には、5時に、「もう、夜が明ける… 起きなくちゃ…」って、思えるかな

2月の半ば  河津桜は、まだ3分咲きでした

日々のあれこれ歳時記

 二十四節気の一つである「雨水」は、19日でした

 多くの人の記憶にあるように、この翌日に、最高気温25度前後の暑い春を記録しました そのあたりから、名実ともに「雨水」は、始まりました

 関東平野部特有の冬もまた、動植物に厳しいです

 雨が少ないので、畑や植え込みの土はいつもカラカラです

 ピリピリするような乾いた風が吹きつけて、土埃に吹きさらされます

 晴天が続くと、花粉が舞うのも早まり、見えない何かが突然目に飛び込んできて、思わず立ち止まります

 (雪で苦労されている地方の方、ごめんなさい)

 「気温がぐっと下がった」

 「みぞれから、雪に変わる可能性がある」

などとも言われながらも、この雨はなんだか優しいです

 空気に含まれる水分のせいかな…

 雨水は、さらに七十二候に分けると、「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」の始まりでもあります

 更に明日から、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」「草木萠動(そうもくめばえいずる)」へと廻ってゆきます

 日本語の美しさは、冷たい雨の中にさえ、春の気配を滲み出してくれているようです

 それにしたって、今日の最高気温4度は、ちょっときつい…

 せっかくの3連休初日なのに…

 でも、大丈夫!

 私の脳内太陽系の地球は、北半球に一番陽が当たらなかった右端をとうに通過していて、あと少しで向こう正面に到達します

せめて、松田町の菜の花と河津桜で、春なんだと思い出します