日々のあれこれ歳時記

 日没が3時台になった

 今日は旭川市で3時58分

 一番早く沈む日は53分台で、12月9日か10日あたりかな

 神奈川にいた頃は、一番早い日没で4時26分くらいだったので、4時半にはすっかり暗くなっている今の状況は、懐かしいような心細いような…

 それでも、母が昔調べた“冬至十日前”の理どおりに、夕日を眺める時刻が遅くなっていくのを喜べる日も近いということ

(関連 冬至十日前

 カーテンを開けたら一面真っ白!なんて朝が増えてきたし、先日はヒヤヒヤしながら久しぶりの雪道運転をした

 数日後には、そんな雪も綺麗に消え去ったので、このスキに…!と、畑の冬備えをした

 気まぐれに変化する自然の都合を「今日はこうなんだな」と受け入れて、人の都合と折り合いをつけながら日々を乗り切る季節がやってきた

日々のあれこれ歳時記

 ふぅ…

 帰っちゃった…

 ってなってから、半月過ぎたけど…

 多分、多くの人が知っているこの感じ

 寂しいような、ホッとしたような…

 姿が思い出される場所や物がそここにあって、胸がキュンとなるような…

 それでも幸いだったのは、その後の慌ただしさ

 野菜の収穫や畑の片付け! しかも稲刈りは最盛期!

 それに伴う人の出入り

 そして、それも収束へと向かっている

 春から大きく繰り広げて来た数々の手駒たちは、至るところでしゅるしゅると回収されて手元にまとまっていく

 残るのは、雪の下になるのを待つばかりの地面

 冬を越える決意をしている僅かな植物

 そうだ、この繰り返しを見て育ったんだ

 一つの家の中で、家族が身を寄せ合って、行動範囲の少ない、楽しみもささやかな冬を越えていくんだった

 昨年の冬までは、母が一人でそれを繰り返してきたんだな

 私が戻って来たからといって大きな違いはないと思うけど、心細さは随分埋めてあげられるはず

 久しぶりの雪かきだけど、ちゃんとできるかなぁ…

日々のあれこれ歳時記

 中学生の頃だったか

 少女向け雑誌が「妖精王」という漫画を連載していて夢中になった

 舞台は夏の初めの北海道(多分、道東あたり)

 遠い地から来て、しばらく住むことになった少年が、その地の様々な妖精に出会い、頑なだった心が変化していく話だったと思う

 その話の中で大きな節目になるのが夏至で、そこに向かってハラハラするようなドラマが繰り広げられたんじゃなかったかな…

 結果、夏至が来たときに何が起こったのかも、どんなラストを迎えたのかも覚えていない

 期待していたのと違ったのかもしれない

 ただ、そこに至るまでのソワソワした、期待に満ちた気持ちだけが潜在意識に染みついたみたいに残っている

 夏至の今日、北海道の日の出は3時56分(少し前は55分でした)

 日没は7時18分(数日後には19分に沈みます)

 昨年住んでいた神奈川県に比べると、50分くらい日の出ている時間が長い

 「そんな北海道だから、昼間の長い日に何かが起こりそう」なんて不思議なストーリーを考えて、ワクワクさせてくれた作者さんには、今でも感謝しています

 これまでさんざん、脳内太陽系を基準にして地球の位置や太陽に向かう角度について語ってきたけれど、ここへ戻って過ごすうちに、子どもの頃に感じていたメルヘン要素がどんどん思い出されて、毎日新鮮な発見がある