日々のあれこれ歳時記

 昨夕仕事から帰ったら、蛙が物想いに耽っていた

 日没が早くなったなぁ…

 “夏”っていう祭りも、そろそろ終焉なんだな

 私もちょうどそんなことを考えながら車を走らせてきた

 太陽がもう西の山に半分隠れている

 ひんやりとした夕方の風が、これから来る空気のピリッとした秋を思わせる

(以前、こんなのも書いています→秋に

 その先にある“極寒”も見え隠れしている

 ああ、広げたものをまとめていく時季がきたんだ

 季節の移り変わりが命の移り変わりに結びついている小さな生き物たちには、この変化が私たち以上に感慨深いんだろうな

同じ空の下歳時記

 夏の間毎朝飽くことなく争奪戦を繰り広げてきたライバルの様子が最近おかしい

 物干しロープに張ってあるのは「やっとの思いで作りました」感が滲む小規模なクモの巣…

 しかも数日おきに

 北海道の朝晩は秋の気配

 空気がひんやりして昼間の熱がすーっと引いていく

 神奈川にいた頃、エアコンを点けっぱなしで寝る時にこの感じがずっと恋しかった

 夏を謳歌していた虫も植物も、この地ではそろそろその勢いを止めて「店じまい」を始める

 来年のライバルになる命はちゃんと繋がっているんだろうな…

天敵のいないロープでしめしめとくつろぐ秋の主役

同じ空の下歳時記

 5月の初めに種を蒔いたネモフィラがやっと咲いた

 青く輝いて見えて、プレアデス星団みたい…って思った

 北海道で“青い絨毯”作りはなかなか上手くいかない

 一昨年は種蒔きしたものの大切な時期に世話が出来ず、学ぶところがほとんどなかった (関連 励ましの花を

 昨年はやっとこっちで動き始めたのに知識が足りず、植えた場所が悪かったのと肥料不足で花を楽しむところまでも行かなかった

 今年は種蒔きが遅れたかなぁ…と悔やんでいる矢先に水没事件が起こり、さらに田植えの忙しさで気持ちが向けられなくなっているうちに雑草に覆われたり…

 6月の中旬になってからやっと雑草の中から“発掘”し、例年になく雨の少ない日々に気を揉み、時間を作っては水遣りし…

 何とか数株の花を見ることができた

 ここまでの失敗を糧に、来年はもう少しマシな青い花畑をつくりたいもの! “絨毯”なんかその先だなぁ…