日々のあれこれ歳時記

 公園や、近くの雑木林で、茶色に枯れた葉をぎっしりとつけたまま、この春新芽をつけなかった木を見かけます

 葉の形を見ると、どれも柏の木のようです

 異変に気づいたのは、昨年の秋頃

 通勤途中にある大木が、紅葉…というより、枯れているように見えました

 気にして見ると、そんな木が、あちらこちらにあります

 柏の木は、北海道への入植者が先住民族を騙したという逸話*にあるように、枯葉をつけたまま冬を越し、新芽と入れ替わるように古い葉を落とす木です

 (*和人が物を借り、柏の木を指して「あの木の葉が落ちたら返す」と約束して、結局返さなかった)

 でも、それらの木は、この春、とうとう新芽を吹きませんでした

 私なりに考えた仮定は、昨年のイレギュラーな猛暑

 6月の下旬に、気象庁がうっかり梅雨明けを宣言してしまうほどの、真夏のような日々がありました

 北海道でも冬を越えるほどの、寒さへの耐性がある木です  だからこそ、心構えができる前の猛暑は、あまりにも酷だったのかな…などと考えています

 他の木に守られて、命を繋いでいる木がありますように…

 今年も、暑い6月終盤でした

 まとわりつくような空気の中で、雲と湿気で霞みがちな太陽を見上げて夏至は過ぎていきました

 脳内太陽系の左端から、ゆっくりと手前を右へ動いていく地球の上で、 陽が短くなってしまうことに、少しだけ寂しさを感じる時季です

日々のあれこれ歳時記

 地球は、休むことなく動いていました

 昨年の、8月終わり… 脳内太陽系の左下にあって、もどかしく思えたときから、日当たりの悪い冬を超えて、とうとう向こう正面を少し通過しました

 次の一周で、私の待つ「節目」は来ます

 とは言っても、ここでの20年あまりは、愛おしい日々でした

 不本意に暮らす毎日から抜け出して、自分らしい生活を自分の力で築こうと決めて、飛び出して来て得たものですから (関連:上のメニューから、「奇跡のような軌跡」のカテゴリーに収納)

 三人の子どもたちはそれぞれの形で一人立ちして、家庭をもった娘は孫のいる楽しみを与えてくれました

 今日からの一周は、「来年の今頃は…」なんて考えながら、不要なものを処分していくことも必要だなぁ…

 仕事も、丁寧にしなくちゃ… 私たち親子に、生活の糧をくれた、感謝の気持ちを込めて

 月曜日から、新しい環境での勤務が始まります

今年の桜は、曇り空の日で、少し残念…

日々のあれこれ歳時記

 相撲の話ではありません

 私の頭の中での、地球の位置です ( 関連 脳内太陽系

 年度が変わるときなのもあって、ここがスタート地点のように思っています

 そして、来春、節目を迎える覚悟をもってのここからの一周は、特に感慨深いものになりそうです

 ところで、暦を見て、今年はオマケがついていることに気がつきました

 旧暦で、今日は2月30日、明日は閏(うるう)2月1日なのです

 2月が2回!

 数年に一度、太陽暦と太陰暦の帳尻を合わせる閏月です

 人間の都合でできたイレギュラーなので、月の満ち欠けはいつも通りですが、特別な感じはいいものです

 4月6日の満月は、新しい職場で眺めることになるんだなぁ…

 ちょっとワクワクするなぁ…

 晴れるといいなぁ…