同じ空の下母の一世紀

 小さな「ひたち海浜公園」を作りたくて、母にネモフィラの種を送ったのはまだ雪深い頃でした

 庭の縁に石を積んで、土を足して花壇にするのを思いついたのは、昨年の夏、何かに取り憑かれたように生垣を剪定しまくったときでした (関連 繋がった空の下で

 90歳近い母には酷な作業に思えたので、甥っ子や、向こうに行っている息子に頼んで“遠隔操作”で進めようと思っていたのですが、奇しくも、自分の手で、思っていた通りにつくることができました

 自由に動ける時間が限られていたので、少しの時間を見つけては、石を並べて土を起こしました

 出来上がった頃、納棺師さんが到着して、父の納棺の儀が執り行われました

 息を切らせて座っている、土の匂いのする私に、父は苦笑していたかもしれません

 でも、秋の開花まで、母の楽しみになるはずの花です

 父も文句は言わないでしょう

 とても仲のいい夫婦でしたから

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