子どもたちのこと,日々のあれこれたどり着いた視点

 後悔していることがあります

 もう10年も前のことで、今ではすっかり解決しているのに

 長男が、北海道で三年ほど一人暮らしをしていました

 その頃は、他の二人の教育費が重なって、後になって「どうやって乗り切ったんだっけ」と思うくらい、我が家はギリギリの経済状態でした

 長男はこまめな連絡を面倒がるタイプで、それを良いことに、ほとんど連絡を取り合うことなく過ぎていきました

 戻って来たときは、話には聞いていたものの、すっかり痩せ細っていました

 食費を浮かせようと渓流釣りに励む中で、命に関わるようなアクシデントに遭遇したこと

 冬、室内でも零度を下回る休日に、燃料費をかけないために布団にくるまって一日を過ごしたこと

 眩暈がして、病院に行くと「今どき珍しい栄養失調」だと言われたこと

 自由を満喫し、数々のピンチを自分の裁量で乗り切った、武勇伝や笑い話として語りました

 驚いたり、一緒に笑ったりしながら、「せめて、一ヶ月に一度くらいは様子を聞いてあげればよかった」との思いが膨らんでいきました

 今でも、それを思う度に、好物を大量に作ってしまいます

 もう何年も経ち、30代を迎え、腰回りの肉が気になってきているというのに…

 取り返しがつかないここというのは、厄介なものです

 気持ちが囚われて、どうしてもそこから解放されません

 見えている現実を冷静に受け止めることもできなくなってしまいます  まさしく、長男のお腹のように…

 こんな後悔は二度としたくありません

 今しておかなければならないことは、一つです

 年老いた母を一人にしないこと(関連 繋がった空の下で

 今日も、胸の奥がヒリヒリするような後悔を教訓に、「一年半という月日が長すぎませんように」と願っています

 ちなみに、今回の決心を長男に話したら、「お母さんは、そろそろ子離れしなくちゃダメだよ」と言われてしまいました

日々のあれこれ

 実家から届いたものだけでなく、スーパーで買ったものまでも、ゆめぴりかが、あまりにも美味しいので、ネットの評判が気になって検索してみると、「ゆめぴりか」に続いて「美味しくない」と表記された選択肢が出ます

 ちょっと動揺しながら読んでみると、人によって好みがあるのは当然だし、感じたことを率直に発信するのがレビューというものなんだから、まあいいか… となります

 ただ、許せないと思ったのは、「ゆめぴりか」と冠して偽物が出回っているらしいとの記事

 消費者にとっても損害ですし、そんなことで評判を落とされる生産者はたまったものではありません

 ここ30年あまりで、北海道ではお米の新品種が次々に開発され、温暖化していく気候とも相まって、本州産にも引けを取らない美味しいお米が出荷されるようになりました

 それでも、ずっと以前からの「北海道米は美味しくない」というイメージはなかなか払拭できなかったという経緯があります

 もう10年以上も前になりますが、父が電話で

「本州の米屋が、どこの米にも古米を混ぜて売って、客に美味しくないと言われたら『北海道産の米だから』と、言い訳に使われる そうやって、北海道産米の評判が落ちる」と嘆いていたことを思い出します

 そんな風評被害をねじ伏せるくらいの、圧倒的な信頼と知名度がゆめぴりかを支えてくれる日が訪れることを願っています

 今回は、「ゆめぴりか広報部長」の様に語ってしまいましたが、今、実家で広大な農地と格闘している甥への応援歌として、お読みいただければ幸いです (関連 道のりを思う )

大雪連峰の雪解け水が、広大な大地に恵みをもたらしてくれます (左端が最高峰の旭岳です)

日々のあれこれたどり着いた視点

 マイムマイムに続く、キャンプファイヤーを囲むフォークダンスの王道です

 今の若い世代に伝わるかは、分かりませんが…(汗)

 一応、説明を入れます

 男子の輪、女子の輪の二重の円になり、同じ位置にいる者同士で手を繋ぎ、半ば肩を組んで踊ります  一節毎に、内側か外側かの円がずれて、次の相手と踊ります  曲が終わるまで、10人くらいの相手とこれを繰り返していきます

 思春期の始まる小学生にとっては、ワクワクの止まらない一大イベントでした

 長男が中学生の頃、これを久しぶりに思い出しました

 学年全体が開けっ広げな雰囲気で、「◯◯と◯◯が付き合っている」という話が日常会話の中でなされ、さらに「別れたから、次は◯◯と付き合うことになった」と、次の情報もすぐに入って来ました  付き合った期間は一週間くらいが平均で…  何の後腐れもなく…

 その様子を、私と長女は「オクラホマ・ミクサー」と呼んで面白がっていました  もちろん、BGMも頭の中で流れていました

 最近、また頭の中に、「オクラホマ・ミクサー」が流れ始めました

 転職サイトのcmを見ているときです

 若者たちが、自分に合った仕事に巡り合うのは大切な事なので、決して茶化したり、面白がったりしてはいけないとは思いながら、企業と若者が順繰りに出会いと別れを繰り返している二重の円が目に浮かびます

 無限に流れる音楽の輪から抜け出して、きちんと自分の居場所を見つけられる若者が、どうか増えますように