子どもたちのことたどり着いた視点

 もう、覚悟を決めた!

 お母さんは、もう、こんなことには慣れちゃったよ

 それでも、あんたが、やったことを「やってない」と言わないのが私の救いだから、これからも、そんな嘘だけはつかないで

 それならこの先、100回でも一緒に謝ってあげるよ

 息子が、荒れた中学生活を送っていた頃は、何度も放課後の学校に呼び出されました

 その度に、平謝りし、無言の帰宅

 「もうしない」という、表面上の約束

 虚しい繰り返しは私を悩ませ、途方に暮れる日々でした

 でも、この日の私は違いました

 心が沈むというより、怒り心頭!  出所の分からないエネルギーが噴出しました

 いつもの「お決まりの流れ」を想定している息子に、予想もしなかった言葉で、カウンターパンチを喰らわせてやろうと思ったのでした

 驚くような、戸惑うような息子の表情に、心の中で「ニヤリ」とした私のメンタルは、その瞬間にレベルアップしたのでした

(やや関連 色のついた夢

 娘が、希望していた大学に合格できず、落ち込みながらも「浪人したらお金がかかるかな」とメールをよこしたときには、「そのくらいじゃあ、お母さんはびくともしない」と返しました

 大学を卒業し、就職試験に不合格だったことを知らせてくれたときには「打たれ強い子に産んであるから大丈夫!」と返しました

 その都度、娘は「あのときは心強かった」と振り返ってくれました

 一番元気づけたかったのは、他でもない、私自身なんですけどね

 意外性があって、相手よりもむしろ、言っている本人を奮い立たせる言葉

 チャットGPTさんには、どこまでできるのかな…?

そろそろ咲き始めますね

日々のあれこれたどり着いた視点

 父の訃報を受けて、私の仕事には数日間の“穴”が空きました

 当然、その間、その“穴”を埋めてくれた人がいました

 一人分の“穴”とはいえ、侮れないほどの負担がかかるものです

 数名で手分けして、自分の仕事と折り合いをつけながら埋めていてくれました

 それでも、戻ったときには「大変でしたね」と迎えてくれました

 「幸せだなぁ」と感じました

 私の「致し方ない」を理解してもらえること

 私に「埋めてください」と頼まれた“穴”があること

 ここに越したばかりの頃は、“つなぎ”として、派遣のアルバイトをしていました

 誠意をもって仕事をして、信頼を勝ち取っても、次は違う現場…ということはザラでした

 台風で電車が遅れたせいで、一回きりの現場で「時間を守れない人」の烙印を押されたこともありました

 それを見越して、かなり早く家を出たのですが、そんなこちらの事情は、察してさえもらえませんでした

 「仕事をすることは、世の中の“穴”を埋めること」と言ったのは、養老孟司先生だったと思います

 全く同感ですが、同じ穴でも、塊と塊の隙間に空いた穴でなく、一つの大きな地盤に、運良くできた穴を任されるのが、私には向いているんだなぁとつくづく感じました

水やりが滞ったせいか、今年のアマリリスは、花芽の生長がゆっくりです

同じ空の下母の一世紀

 小さな「ひたち海浜公園」を作りたくて、母にネモフィラの種を送ったのはまだ雪深い頃でした

 庭の縁に石を積んで、土を足して花壇にするのを思いついたのは、昨年の夏、何かに取り憑かれたように生垣を剪定しまくったときでした (関連 繋がった空の下で

 90歳近い母には酷な作業に思えたので、甥っ子や、向こうに行っている息子に頼んで“遠隔操作”で進めようと思っていたのですが、奇しくも、自分の手で、思っていた通りにつくることができました

 自由に動ける時間が限られていたので、少しの時間を見つけては、石を並べて土を起こしました

 出来上がった頃、納棺師さんが到着して、父の納棺の儀が執り行われました

 息を切らせて座っている、土の匂いのする私に、父は苦笑していたかもしれません

 でも、秋の開花まで、母の楽しみになるはずの花です

 父も文句は言わないでしょう

 とても仲のいい夫婦でしたから