道のりを思う
先日、スーパーの玉ねぎ売り場を前に、動きが止まった
知っているのの倍の値段! ニュースで言ってたけど、身近なことなんだ
どうしても欲しかったので、バラ売りのを一つだけ買った
ふと、この玉ねぎが来た道のりを思う 生産者のことを考える
勝手なイメージだけど、そこは北海道の東部の平野
広大な土地を相手に、ほんの数名の人が機械の力も借りながら自然と戦っている
大きなコンテナにいっぱいになった“我が子”たちが、二束三文で売られて行くのを見送った日もあったはず
たまには“貴重品”として売られて、恭しく買われたっていいんじゃないかなと思ってしまう
インタビューのカメラに買い物客は、
「高くて買えません」
「困ります」
「悲しいです」
と、期待された言葉で答えている
汗にも泥にも塗れず、体力を大きく使うこともなく、少しのお金を支払うだけで食べられた今までが、たまたま幸せだっただけですよ
と、教えてあげたい
実家や親族の土地を受け継いで米を作ってくれている甥っ子が、昨年は豊作だったのに、買い叩かれて収支がほぼ同じだったと嘆いていた
「きっといい時が巡ってくるよ」と、LINEで送った