迂回する余裕

日々のあれこれたどり着いた視点

 ふと思った。

 若いって、迂回するのも楽しいと感じる、余裕があるものなんだなぁ。

 答えが半ば見えているのに、まだ悩んでいる。

 AでもBでも、結果はそんなに変わらないだろうに、まだ迷っている。

 やってみなくちゃどうなるかが分からないことを、少しでも前もって予想したくて、あれこれと考えを巡らせている。

 そんな「取り越し苦労」はやめて、さっさと帰って美味しいものでも食べればいいのに…。たっぷり眠って、リフレッシュした頭で考えれば、もっといいアイデアが浮かぶんじゃない?

 もどかしく感じて、よくそんな風に思っていたけれど、そうじゃないのかもしれない。

 若者たちは、すぐに結果を出すよりも、迷ったり悩んだりする時間が好きなのかも。

 敢えて、難関に立ち向かう方を選択して、その時間を楽しんでいるようにも見えるし…。

 大小に関わらず、失敗をなくすために、今できる最大の予想を立てて、それに備えているのを見ても、どこか楽しげだなぁ…。

 自分が「やりながら考える。」タイプで今までやってきただけに、これらの“大きな迂回”を“時間の無駄遣い”と一蹴してしまいたい気持ちは、確かにある。

 でも、経験が少なくて、誰かとコミュニケーションを取ったり悩みを聞いてもらったりしたい人たち。しかも、これからも仕事を続けていく、生きていく時間はたっぷり保証されているわけだから、思う存分迂回をして、それを楽しもうとする余裕も生まれるのだろう。

 若いって、迂回するのも楽しめる、余裕があることなんだ。

 でも、若者!

 その悩みにも迷いにも、ある程度折り合いをつけて、そろそろその仕事を終わらせてくれないかな。

 なぜなら、次の仕事が待っているから!

「ぼっくり松」って、可愛い名前