大腸を丸洗い
昨日、自分の大腸の内壁を見た。
子どもたちが使う言葉を借りると、“つるピカ”だった。
よく耳にする“宿便”なるものも一切なく、学生時代に生物で習った“柔突起”で覆われているイメージからも遠く、とにかくつるつるでピカピカだった。
「僅かに炎症を起こした跡がありますが、大きな問題はなく、健康だといえますよ。」
医師の説明にホッとしながらも、あまりの綺麗さに目は写真に釘付けになっていた。
夏の健康診断の結果、いくつもの再検査を求められ、「健康だけが自慢だったのに…。」と、大きく落ち込んだ。
一ヶ月前にこの検査を予約したときには、数日前からの食事制限や、当日の大量の水分摂取と腸洗浄の説明を、聞けば聞くほど気が重くなった。
それでも、一ヶ月かけて覚悟を決め、日程どおり、模範生のように言われたことを守った努力が実り、腸の中は見事に空っぽになったのだった。
貴重な検査の瞬間は、全く覚えていない。「これから、点滴に眠くなる薬を入れますよ。」という看護師さんの言葉。そして、次の瞬間、「終わりましたよ。」と、起こされた。そういえば、夢を一つ見たかなぁ…。
一ヶ月気に病んだ今回の検査の思い出は、空腹と腹痛だけか…。
でも、自分の大腸が、一瞬でもあんなにつるつるピカピカになったと思うと、清々しかった。
「大腸を一度リセットすると、ビフィズス菌が増えて、調子が良くなりますよ。」
看護師さんの励ましも嬉しかった。
長かった再検査禍(?)から、これでやっと解放された。
“つるピカ”には感動したけど、もう見なくてもいいや。
と、言うわけで、今日からまた節制、節制…!