縁切り上手

日々のあれこれたどり着いた視点

 「愚図は嫌いだよ!」

 これは、ジブリ作品「天空の城ラピュタ」の、ドーラのセリフです。

 この場面を見るたびに思います。

 「私も愚図って嫌いだな。」

 私が嫌いな“愚図”とは、俊敏に動かない人のことではありません。

 すべきことがはっきりしているのに、なかなか手をつけない人。そして、できない理由をたくさん持っている人です。

 その言い訳を聞いて、共感の反応をしながら、

「じゃあ、最初からやるって言わないでよ。」と思っています。

 すべきことを始められないのもさる事ながら、一度始めたことを「やめる」と決めたのに、なかなかやめない人には、それ以上の歯痒さを感じます。

 早く手続きをすれば、会費が発生しなくなるのに…。関連の郵便物を確認する手間が省けるのに…。用具に占拠された空間がスッキリするのに…。

 当然、やめられない理由はたくさんあるそうです。

 そのうちタイミングを逃し、保留状態を継続していることも忘れ、お金や精神的なエネルギーの垂れ流しを続けます。

 まさしく、見るに耐えない“愚かな図”です。

 以前読んだ本に書いてあった、

「今持っている不要な物を手放さなければ、本当に必要なものが入ってくるキャパは生まれない。」

という言葉を信じています。

 手放したことを後になって後悔しても構わない。きっとまた、その時の自分が再構築するに違いない。今のものよりバージョンアップして…!

 そうやって前に進みたいのです。

 “愚図”になりたくないから。

命が尽きる瞬間まで、狙い続けている彼らにはかないませんが