日々のあれこれ歳時記,母の一世紀

 8時少し前に母が言った

 「はやから、雨だれが落ちてきたわ」

 昨夜降って、屋根に2cmくらい積もっていた雪が溶けてポタポタと落ちていた

 あらためて聞くと「はやから」って懐かしい言葉

 曽祖母がよく言っていたなぁ

 雰囲気で伝わると思うけど、今私がいうとしたら「もうはや」かな…

 8時前に屋根の雪が溶けて落ちてくるなんて、確かに空気が緩むのが早い

 ここ数日の暖気で、前回の屋根雪さえも全て落ちて屋根が軽くなった

 ちなみに、あれのことを雪庇(せっぴ)と言うのだと、初めて知った(汗)

 こうやって、降った分が早々に溶けていくのを見ても春の気配が日に日に強まって行くのを感じる

 その気配を過剰に感じ取ったのか、母は「はやから」野菜の苗を立てるべく、日当たりのいい窓辺で種まきを始めてしまった…!

 さすがに早すぎじゃないのか…⁉︎

子どもの頃のこと,日々のあれこれ母の一世紀

 前回はきゅうりの株が「一本!」だったけど、今回はこれ

 屋根の端の一本だけがよく育つ

 こういうことって、よくあった

 子どもの頃、その“成長ぶり”を毎日楽しみに眺めていたら、そのうち母も一緒になって応援してくれたものだった

 ある日、屋根雪と一緒に落ちて粉々になっているのを見て2人でがっかりしたり…笑

 屋根が低いところでは、地面に届きそうになっているのを見つけてワクワクしたなぁ

 屋根が低いといえば、手が届く高さの氷柱を取って「アイス〜!」って食べていた…

 今思えば恐ろしいけど、誰もお腹を壊さなかったからいいか…

日々のあれこれ母の一世紀

 「今日はあったかくて良い日になったね」

 母が車に乗り込むなりそう言った

 やっとスーパーが営業を始めたので、気晴らしに一緒に買い物に行くところだった

 私は車の外気温計をチラッと見て「そうだね」と言った

 マイナス6℃だけどね…とは言わないことにした

 年明けから続いていた冷たい強風が止んで、薄日が差しているものね

 先日、母が急に思い出話として 温かい冬 のエピソードを話し始めた

 これは私の記憶から書いたもので、母の思い出話に由来していないのだけど

 そうか、母にとってもあれは印象深い思い出だったのか…

 あのとき母が仕事を辞めた理由は、私目線で書いたあの文と同じだった

 子どもたちが寂しがっていることを知って、いたたまれなくなったと…

 最高気温がマイナスってことはザラにあるけど、あったかいって感じることも多いんだよな、ここにいると