日々のあれこれ歳時記

 二十四節気の一つである「雨水」は、19日でした

 多くの人の記憶にあるように、この翌日に、最高気温25度前後の暑い春を記録しました そのあたりから、名実ともに「雨水」は、始まりました

 関東平野部特有の冬もまた、動植物に厳しいです

 雨が少ないので、畑や植え込みの土はいつもカラカラです

 ピリピリするような乾いた風が吹きつけて、土埃に吹きさらされます

 晴天が続くと、花粉が舞うのも早まり、見えない何かが突然目に飛び込んできて、思わず立ち止まります

 (雪で苦労されている地方の方、ごめんなさい)

 「気温がぐっと下がった」

 「みぞれから、雪に変わる可能性がある」

などとも言われながらも、この雨はなんだか優しいです

 空気に含まれる水分のせいかな…

 雨水は、さらに七十二候に分けると、「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」の始まりでもあります

 更に明日から、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」「草木萠動(そうもくめばえいずる)」へと廻ってゆきます

 日本語の美しさは、冷たい雨の中にさえ、春の気配を滲み出してくれているようです

 それにしたって、今日の最高気温4度は、ちょっときつい…

 せっかくの3連休初日なのに…

 でも、大丈夫!

 私の脳内太陽系の地球は、北半球に一番陽が当たらなかった右端をとうに通過していて、あと少しで向こう正面に到達します

せめて、松田町の菜の花と河津桜で、春なんだと思い出します

日々のあれこれ歳時記

 寒い朝、自分に言い聞かせる

 「大丈夫、この寒さは 知っている」

 空気がキンと冷えて、吐息が真っ白になって顔にまとわりつく

 「でも、大丈夫 ほら、吐いた息はマフラーに凍りついていない」

 零度前後の、肌がピリピリする感じ

 「でも、大丈夫 瞬きしても、すぐに目を開けられる」

 足下で霜柱がザクザク音を立てる

 「でも、平気 こんなに晴れているのに、空気がキラキラしていない」

 背中を丸めちゃだめ

 肩をいからせちゃだめ

 このくらいの寒さなら、楽に越えてきたよね

 北海道育ちという、訳の分からないプライドで、十分に寒い毎日を乗り越えるために、おまじないを唱え続ける

 来年は、吐いた息がマフラーに凍りつく、瞬きをすると下瞼にくっつきそうな、晴れた朝に空気がキラキラする冬を、越えることになりそうです

 背中を丸めず、肩をいからせることなく、穏やかな気持ちで越えられるかな…(不安)

こっちはもう、梅の花が咲いているというのに…

日々のあれこれ導いてくれた歌

 ご存知の方も多いと思います

 Official髭男dismさんの『SOUL SOUP』の、ワンフレーズです

 あらためて、「言葉の天才!」と、讃えています

 だって、周囲を見回しても、テレビのインタビューなんかを聞いていても、みんな、自分のピンチを誰かのせいみたいに言うんだもの

 そりゃあ、好きなものが値上がりして、手に入れる頻度が減ったとか、交通機関でトラブルがあって約束に遅れそうだとか、自分に落ち度がないのに不利益を得るんだから、被害者の立場を主張したくなるのは、無理もないこと

 でも、自分の不利な状況の責任を、開き直るみたいに請け負って、クスッと笑わせてくれるこの言葉に、視野が開けるような気持ちになります

 誰かのせいにしていると、状況が変わるのをじっと待っていなくちゃならないけど、“自家製”だったら、自分の手で改善できるかもしれないもの

 そして、復帰を待っているファンに向けて、パンチの効いた声で、“声すら 出せないほど”と歌い出すんですから、ピンチを逆手に取るたくましさに「やっぱり…」と、つい、にやけてしまいます

 期待を裏切らない…、いや、期待を超えてくる才能です

Official髭男dismさんのことは、これまでも何度か書いてきました

頭がいっぱい

いきをする

アポトーシス

テレビ報道されるインタビューへの不満は ↓↓

「悲しい」?

 よろしければ、どうぞ

双子みたいな葉っぱが可愛かったので…